■世界陸上 日本選手団会見(日本時間17日、ハンガリー・ブダペスト)
19日に開幕する世界陸上を前に日本代表の会見が行われ、男子110mハードルの泉谷駿介(23、住友電工)、男子3000m障害の三浦龍司(21、順天堂大)、女子1500mと5000m代表の田中希実(23、New Balance)の日本記録保持者3選手が登壇した。
前回のオレゴン大会で800m、1500m、5000mの3種目に挑戦した田中は、今大会は2種目に挑む。「最初から自分が行くか、もしくはラストに自信をもって勝負するかっていう部分。どちらも鍛えていたのでどちらのレースになってもしっかり対応できれば予選、準決勝と1500mはいけるはずだと信じたいので、どちらのレース展開でも対応できるように考えています」と田中。「とにかく決勝に両種目とも残りさえすれば、あとは楽しむだけで走れば結果がついて来ると思うので、決勝に残るまでのところが勝負かなと。両種目で決勝に残ることを現時点では目標にしたい」と意気込む。
“強くなるために”と、6月にはケニア合宿を敢行。「いままではチャレンジャーの気持ちがあったんですけど、今回は少し気負っているというか。とにかく結果を出したいし、世界の仲間入りをしたいっていう強い気持ちがある」と語る。
前回予選敗退に終わった三浦は「去年、予選突破したいって言ったんですけど、それができなかった。今年は決勝に行って世界のトップレベルの人たちと競い合っていきたいなと思って。まずは予選突破というところを目標にしたいと思います」。6月のダイヤモンドリーグ・パリ大会で自身の持つ日本記録を0.01秒更新(8分09秒91)していて、今大会は決勝進出、さらに上位入賞を狙う。
ダイヤモンドリーグ初出場のローザンヌ大会で日本人男子史上初優勝を飾った泉谷。6月の日本選手権でも日本記録の13秒04をマークしていて、日本人初の世界陸上同種目決勝進出へ、期待がかかる。メダルの可能性も高いが「決勝進出を第一目標にして、その決勝に残ったら残り1本に集中して自分の走りができるように。準決勝からしっかり気持ちを入れて頑張っていきたい」と泉谷。「ダイヤモンドリーグで走って海外のトップ選手たちと競ういいレースができたので、そのレースが今回、再現できたらいいかなと思います」と話した。
【田中希実】
■女子1500m予選
19日午後8時15分~
■女子5000m予選
23日午後6時10分~
【三浦龍司】
■男子3000m障害
19日午後6時35分~
【泉谷駿介】
■男子110mハードル
20日午後8時5分~
※いずれも日本時間