新型コロナの感染拡大後、初めて北朝鮮から国外に派遣されたテコンドーの選手団。その移動の様子からは、北朝鮮の厳しい経済事情が垣間見えました。

記者
「北京駅から北朝鮮の選手団を乗せたとみられるバスが出てきました」

北朝鮮のテコンドー選手団はカザフスタンで開かれる国際大会に出場するため、日本時間のきょう午前10時ごろ、経由地の北京に到着しました。

北京到着のおよそ14時間前。選手たちは、北朝鮮と国境を接する中国の丹東を寝台列車で出発しました。

選手たちが乗っていたのは2段か3段のベッドがある車両。

記者は3段ベッドの車両でしたが…

記者
「かなり狭いです。疲れが取れるのでしょうか」

長時間の移動でしたが、選手たちは雑談をするなどリラックスした様子を見せていました。また、選手たちの朝食なのか、関係者が大量の果物を運ぶ姿も確認できました。たばこをふかす男性の姿も。

北京に到着した選手団が大型バスに乗り換えて向かった先は…

記者
「北朝鮮大使館方向に向かっています」

北朝鮮大使館です。そこでは、なぜか大量の電化製品が運び込まれる様子も確認できました。

選手たちはこの後、飛行機を乗り継ぎ、カザフスタンに入る予定です。

長時間の寝台列車移動に飛行機の乗り継ぎという効率的とはいえない移動手段をとる背景には北朝鮮の厳しい経済情勢があるという見方が出ています。

北朝鮮関係者
「本来なら平壌・北京・カザフスタンと飛行機を乗り継ぐのが一番いい。でも、経済制裁の影響もあって金がないから、飛行機で移動できなかったのだろう」

経済的苦境が伝えられる北朝鮮。今回の選手団の派遣を機に国境を開放するのか注目が集まっています。