7月に開幕する世界陸上オレゴンの日本代表選考を兼ねた日本選手権(9日~12日、大阪・ヤンマースタジアム長居)の1日目、男子100m準決勝で10秒04をマークし、世界陸上の参加標準記録(10秒05)を突破したサニブラウン・アブデル・ハキーム(23・タンブルウィードTC)について、シドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さんが「自信を持って挑んでいるなというのがよくわかる。精神的な強さが生きている」と語った。

参加標準記録を突破したサニブラウンは、10日の決勝で3位以内に入れば世界陸上の代表が内定する。
高橋さんは「予選準決を見ても力が入っているわけでもなく、気持ちに余裕を持って、準決で10秒05の(参加)標準もしっかり切っているっていうことでは、明日の決勝に対して心がすごく軽くなったんだと思います」と1日目の走りを評価。「やることをやってきた、練習が積めているっていうその証。世界陸上を見据えた上での通過点というところでは、ここ(日本選手権)をステップアップして上に上がっていくような目線で、今回スケジュールがしっかり立てているのが非常に大きい」とした。

さらに「今年の立ち振る舞いであったりとか、言葉の端々を見ても、この1年間で海外の本当に世界のトップの選手たちと練習をしてきた中で培った精神的な強さっていうのが非常にこの日本選手権で生きている、そういう佇まいを見ることができたとは思います」と精神面での成長も評価。

決勝について「サニブラウン選手が中心となるようなレースになることは間違いはない」とした上で「リレーを含めるとサニブラウン選手にしっかりと引っ張ってもらうような、他の選手たちにも、刺激のある走りで記録も含めて納得のいく日本選手権を終えてほしいなとは思います」と、同じく決勝に進んでいる小池祐貴(27・住友電工)、桐生祥秀(26・日本生命)らにもエールを送った。