7月の世界陸上オレゴンの日本代表選考を兼ねた日本選手権が9日、大阪・ヤンマースタジアム長居で開幕。男子100ⅿの準決勝が行われサニブラウン・アブデル・ハキーム(23・タンブルウィードTC)が10秒04のトップタイムで世界陸上の参加標準記録を突破した。

準決勝の予選3組で登場したサニブラウンはスタートが決まると40メートル付近からスピードに乗り、最後まで他を寄せ付けず10秒04をマーク。最後は流しながら世界陸上の参加標準記録を突破した。
これで、サニブラウンはあす10日の決勝で3位以内に入れば世界陸上代表が内定。3年ぶり3回目の優勝を狙う。

2年ぶりの優勝を目指す桐生祥秀(26・日本生命)は準決勝1組で10秒24の4着。タイムで拾われ、同組1着の小池祐貴(27・住友電工)とともになんとか決勝に残った。
東洋大1年の栁田大輝(18)は10秒16で自己ベストを更新。3年連続で決勝の舞台に進んだ。

前回、優勝の多田修平(25・住友電工)はケガの影響で4月29日織田記念以来のレースとなったが、10秒41の6着に終わり準決勝で姿を消した。