対策は、時間と場所の“分散化”

こうした中、京都市がオーバーツーリズム対策として取り組んでいるひとつが、夜や早朝の観光を充実させる「時間の分散化」です。

豊臣秀吉の妻「ねね」ゆかりの高台寺。夜の庭園では、プロジェクションマッピングが行われていました。また、お茶会を、午後5時半~6時頃の夜の時間帯に開催。

さらに、18日まで、拝観の受付時間を、午後9時半まで延長するなど、時間の分散に協力しています。

兵庫からの観光客「ゆっくり見られるので、これも夜だからなのかなと思います」

もうひとつの対策が「場所の分散」です。

ホームページ上で日時や天気を入力すると、人気エリアの混雑状況を、AIが予測するシステムや…

市内10か所にライブカメラを設置し、観光客自身がスマホなどで混雑具合をリアルタイムで確認できるようにしています。

京都市観光協会 堀江卓矢さん
「各自の判断で、訪れる場所や時間帯を変えていただくように後押しをしていく」