一夜明け、被害の大きさが明らかになりました。
台風7号の影響で15日から平年の8月の3倍近い雨が降った鳥取市佐治町ではいくつもの橋が崩落し、孤立集落が発生。
BSS山陰放送の取材班も避難所の取材中に孤立し、避難所で一夜を過ごすこととなりました。
記者 安松裕一
「台風から一夜明けた佐治川です。ご覧ください、道路はえぐれてしまっていて、ガードレールはあのようにはがれていて、きのうの川の水の勢いを物語っています」
孤立した避難所で一夜を過ごした取材班が目にしたのは、現実とは思えない光景でした。
15日午前7時40分、鳥取県に線状降水帯が発生し、鳥取市佐治では1時間雨量97.5ミリの観測史上最大を記録。降り始めからの雨量も平年8月の3倍近くとなる519.5ミリとなるなど午後には「大雨特別警報」も発表され、鳥取県東部を中心に記録的な大雨となりました。
上流にある佐治川ダムの貯水量が増加し、県は3時間の緊急放流を実施。
15日夕方、取材班が目にしたのは
あふれる濁流に飲み込まれ、次々と崩落する道路。
記者 安松裕一
「川の勢いがすさまじく、道路がえぐられてしまった」
避難所の住民は言葉を失いました。
避難した住民
「見たこともない景色ですから頭が真っ白になっています。」
「これから雨が続くかと思うととても不安です」
この避難所も孤立し、ここで一夜を過ごすことになりました。
そして、一夜明けた16日朝。
避難した住民
「寝ようとしても寝れなかった。うとうとぐらい」
「共同でつかっている農機が流されてしまって、今年の稲刈りどうしようかと思っている。途方に暮れている」
明るくなるにつれ、徐々に被害の状況が明らかになってきます。
記者 安松裕一
「こちら道路の片側がなくなってしまっています。そしてあちら側、道路の両車線が崩れ落ちてしまっています」
道路の崩落などに伴い鳥取市佐治町全体が孤立した結果、15日救急隊の到着が遅れ、80代の女性が通報から3時間後に心肺停止の状態で搬送され、死亡が確認されています。
鳥取市佐治町では水道管が通る橋の崩落などの影響で、16日朝の段階で10の地区で断水が発生し、市は給水車を出し対応しました。
鳥取市佐治総合支所 片山学さん
「う回路の確保で市と県が動いて作業中ですので。道路の崩壊や土砂流入などの確認中で適切に対応させてもらう」
鳥取県では鳥取市と三朝町・八頭町に災害救助法が適用されていて、県や市は復旧を急ぐ方針ですが、あまりの被害の大きさにこれまでと同じ暮らしが戻るには、まったく見通しが立たない状況です。














