軍人たちをいち早く東京に帰すー

「どんな任務を背負っているのか」、詳しい事情は知らされなかった住民たちですが、軍人たちをいち早く東京に帰すため、道案内や荷物の運搬の手助けをします。

当時17歳だった鈴木さんは、軍人たちを電話のある場所に案内しました。

<鈴木邦夫さん>
「何か重大なことが起きているんだなという気がして、何か言ったものに対してどんどんどんどん協力しないといけないという考えだった」

こうした支援の結果、軍人たちは別の飛行機に乗って無事に東京方面へ到着し、9月2日の「降伏文書の調印」へとつながります。つまり、いまに続く日本の平和には、鮫島の住民たちの尽力が欠かせなかったのです。

一方で、この体験をした人で鮫島地区で健在なのは鈴木さんのみ。「先人の功績をどう語り継いでいくか」は大きな課題です。

同じ鮫島に住む三浦晴男さん(74)は、この状況に危機感を覚え、紙芝居を制作しました。

<三浦晴男さん>
「自分たちの住んでいるところにこんな大きな歴史があったんだよと、平和の原点になったことがあるんだよと、それを誇りに思っていただけようになってほしい」