■MLB レンジャーズ 7ー3 エンゼルス(日本時間16日、グローブライフ・フィールド)
エンゼルス・大谷翔平(29)が敵地で行われたレンジャーズ戦に「2番・指名打者」で先発出場。2試合ぶりのヒットを放つなどで4打数1安打1三振で打率は.302となった。試合はエンゼルス投手陣が7失点、直近5試合で42失点と投手陣が踏ん張れず連敗。今季ワーストの借金3となった。
直近5試合で16打数3安打1本塁打、打率.188で9三振と調子が上がらない大谷、レンジャーズの先発はトレード期限ギリギリの7月31日(日本時間)にカージナルスから移籍してきたJ.モンゴメリー(30)。大谷との通算成績は3打数1安打。
1回の第1打席、大谷が打席に入ると敵地のレンジャーズファンが「COME TO TEXAS!(テキサスに来て!)」の大合唱。同地区ライバル球団のファンが公式戦で異例のアピールをした。
2球目、内角低め146キロのシンカーを引っ張りファースト正面。しかし、ピッチャーのカバーがわずかに遅れると大谷の全力疾走が勝り内野安打。2試合ぶりのヒットをマーク。しかし、2死から牽制球で誘い出され今季5度目の盗塁失敗となった。
3回の第2打席もレンジャーズファンの「COME TO TEXAS!」コールを受けて打席へ。3球目のシンカーを1打席目と同じような打球がファーストへ。今度はモンゴメリーが必死のベースカバーで大谷をアウトにした。
1対4と3点を追う5回、2死一、二塁のチャンスで第3打席、ここでも敵地ながら大歓声で打席へ。1ストライクからの2球目、低めのカーブに珍しくハーフスイングで空振りを取られた。迷いが見えるとレンジャーズバッテリーは3球勝負で真ん中低めに150キロのシンカー。大谷は手が出ず見逃し三振に倒れ、チャンスで得点を奪えなかった。
8回の第4打席は、レンジャーズ3人目、かつてメジャー史上最速の169.1キロをマークしたA.チャップマン(35)と対戦。カウント1-1から低め163キロのストレートでストライク。大谷も思わず首を傾げた。最後は内角低め165キロのシンカーに詰まってセカンドゴロに倒れた。
試合はエンゼルスの先発のL.ジオリト(29)が本拠地で貯金21と驚異の強さを見せるレンジャーズ打線につかまり6回4失点。中継ぎ陣も3失点と抑えられず直近5試合で42失点。
121試合を終えたエンゼルス(ア・リーグ西地区4位)は、59勝62敗で今季ワーストの借金3。残り41試合でワイルドカード3位のブルージェイズとのゲーム差は8となった。