高校生の感性で平安の雅を

生徒たちも平安装束はもとより、和装についての知識はありません。今回の活動はそのままを再現することではなく、あくまでも高校生の感性で平安のみやびを作り上げることです。

資料を調べる生徒たち。装束を着た男性の図を見て感想を言い合います。

生徒たち
「ああ~イケメン」「塩顔やねえ」「眉毛あったらりりしい」

生徒たちの関心は、大人とはちがうところにあるようです。資料を調べて時代背景を考察する中でも、こうした感性が新しい時代を作っていくのではと期待されています。

生徒
「清少納言は子どもの頃はちょっと活発で純粋な感じかなと思って、ピンクにしました」

装束作りは苦労の連続

女性の装束は大人用と子ども用、このほか男性が着る狩りぎぬを製作します。

滝本さん「17の158」
生徒「こっちが斜め?」
滝本さん「そうですよ」

型紙も作って寸法もとりましたが、どうしてもうまくいきません。

滝本さん
「苦労してますね。はじめから子ども用にサイズを採ればよかったんですけど、大人用を小さくしているのでその点でちょっと、てこずってます」