帰省中の親子3人が死亡した岡谷市の土石流災害から15日で2年となり、親族などが犠牲者を悼みました。


土石流の被害を受けた岡谷市川岸東(かわぎしひがし)の住宅跡。

発生から2年となった15日、1組の夫婦がこの場所を訪れました。

土石流で犠牲となった巻渕友希(まきぶち・ゆき)さん41歳の両親です。

じっと手を合わせ、娘、そして亡くなった2人の孫を悼みました。


友希さんの父親:                                                        「2年が経ったんだけど一歩も前進してないし、悔しくて悔しくて、切ないです毎日が」

土石流は、2年前の8月15日、午前5時過ぎに発生。

住宅の2階を直撃し、辰野町から帰省していた友希さんと息子の春樹(はるき)さん12歳、尚煌(なおき)さん7歳の3人が死亡しました。

岡谷市が避難指示を出したのは、土石流が発生した後でした。

この災害を受けて、市は2022年、気象庁の情報なども取り入れ、必要に応じて、県や気象台に助言を求めるなど、避難情報の判断基準を見直しました。


友希さんの母親:                                               「普通ならお盆でね、みんな帰ってきて大騒ぎしてるところなのに」                        「お母さん元気でやってるから、もう少しあなたたちの分まで頑張るからって報告しました」

土石流の再発を防ぐため県は発生現場の2か所に仮設のえん堤を設置。

さらに、本格的な砂防えん堤の建設を進めています。