旅行消費の3分の1 “爆買い”に期待

日本を訪れている観光客の数は、2019年で約3188万人。そのうち中国人が約959万人でした。コロナ禍で減って、今少し上がってきている状況です。
恵俊彰:
ほぼ3分の1が中国の方だったんですね。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
3000万人のうちの1000万弱が中国人だったのが、6月の時点ではまだ23%しか戻っていない。
今回の「個人ビザ」と「団体ビザ」の違いですが、「個人ビザ」は富裕層の人しか取れない。納税証明を出してビザの申請をして来るので、富裕層の人は今来ている。
今回「団体ビザ」になると所得の制限は一気に下がりますので、中間層の人たちが来れるようになります。
富裕層の人が、既に日本に春先から何回も来て安く買い物をして持って帰っている。それを見た中間層の人たちが、解禁されたら早く日本に行きたいと。
「所得制限の問題で行けなかったけど今回解禁される」ということで多くの人が来ると思います。

中国人観光客の増加で期待されるのが“爆買い”。
2019年の訪日外国人の総消費額約4兆8000億円のうち、36%(約1兆7000億円)は中国人旅行者による消費でした。
2025年、政府は訪日外国人の年間旅行消費額の目標に5兆円を掲げています。
恵俊彰:
日本経済のカンフル剤になるんじゃないですか?
まさに“爆買い”という言葉が象徴的ですけど、爆発力がありそうですね。
コメンテーター 松尾依里佳:
何年分か溜まっている消費欲が、日本に来てすごい経済効果を生んでくれたら嬉しいですね。