九州電力は、宮崎県木城町にある小丸川発電所の修繕工事の様子を報道陣に公開しました。
九州最大の揚水発電所となる小丸川発電所。どんな施設なのでしょうか。

(三浦功将記者)
「発電所はここから地下およそ400メートルのところにあります。この長いトンネルをくぐって、これからその発電所に向かいます」


木城町の地下にある「小丸川発電所」は、九州電力が、2007年から運転している「揚水発電所」です。

「揚水発電所」とは電力に余裕があるときに水をダムにくみ上げておき、電力の使用量が多いときに水を落として発電するものです。


九州電力が保有する3つの揚水発電所のうち最大規模となる「小丸川発電所」。
およそ6年ごとに修繕工事をしていて、2回目となる工事が今年3月から行われています。


(三浦功将記者)
「解体修繕工事を終えた重さ400トンもあるこちらのローターが、これから40~50分間かけて、ゆっくりと元の位置に戻されています」

これは、回転子=ローターと呼ばれるもので、発電するための心臓部にあたります。


高さ6メートル、直径4.4メートル、およそ400トンもある回転子は一度分解された後、修繕と組み立てが行われ、この日、再び元の位置に戻されていきました。


(九州電力水力センター揚水工事グループ 堤 勝俊 グループ長)
「発電所が必ず運転していたときに安定して運転できることを目指している。今回の本日はローター吊り込みという作業を行っているが、こういった細かい作業になるが安全第一で進めていこうと考えている」


九州電力では、今回の修繕工事を10月上旬に終え、その後、運転を再開させる見通しです。