インド北東部の村で野生のゾウが列車にひかれて死にました。この地域では野生のゾウが集落に入り込み、列車にひかれる事故がたびたび起きています。

インド北東部アッサム州の森に横たわる野生のゾウ。近くを通る列車にひかれたといいます。

森林当局の職員や獣医らが駆けつけて、点滴などの処置を施しましたが、残念ながらゾウを助けることはできませんでした。

村人たちが追悼の祈りを捧げて見守る中、ゾウは重機を使って埋葬されました。

AP通信などによりますと、アッサム州ではおよそ5000頭の野生のゾウが暮らしていて、食べものを求めて人の居住地に入り込むことも少なくないということです。

これまでにも数十頭が列車にひかれる事故が起きているほか、穀物を荒らしたり、接触によって人の命が奪われる事態も生じていて、保護活動家らは政府に、ゾウが移動できる回廊を設けるよう求めているということです。