世界で2番目に高いK2の登山での荷物運搬を行うポーターの死亡事故をめぐり、記録を打ち立てた登山家に「置き去りにした」などと非難の声が上がっています。一方、登山家は、これを否定しています。

8000メートル以上の山を最短の日数ですべて登頂するという記録に挑戦していたノルウェーの登山家クリスティン・ハリラさんは先月、パキスタンと中国の国境にまたがるK2の登頂に成功し、世界記録を打ち立てました。

しかし、登山中、別のチームのパキスタン人ポーター、ハッサンさんが難所で滑落し、数時間後に亡くなっていてハリラさんらに対し、“置き去りにした”との非難の声が上がっています。

これを受け、ハリラさんは。

クリスティン・ハリラさん
「何時間もかけて救助活動を行った」

滑落後にハリラさんの登山隊のメンバーが救助を行っており置き去りにはしていない、と否定しました。

AP通信によりますと、頂上を目指していた登山者数十人が重傷を負ったハッサンさんの横を通過したとされていて、ハッサンさんの死に関してパキスタンの地元当局が調査を開始したということです。