また、去年6月から始まったのが『線状降水帯の予測情報』です。大雨の恐れがあることが予想された場合には、発生の半日前『発生予測情報』が発表されます。全国を11に区分した広域予測で、的中率は4回に1回の見込みです。

ただ、危険な大雨をもたらす線状降水帯を事前に予測する貴重な情報で、新潟地方気象台の土田予報官は「予測の段階から、災害級の大雨が発生すると思って注意してほしい」としています。

【新潟地方気象台 土田覚 統括予報官】
「日ごろから気象情報に興味を持ってもらって、気象情報を活用する知識を身につけて、自分の避難行動に役立てていただければと思います」

これから線状降水帯が発生するかも、と考えて予測情報の段階から早めの準備や備えが必要です。

あらためて『大雨警戒レベル』の確認を

そして重要なのが5段階の『大雨警戒レベル』です。あらためて確認しましょう。

『レベル1』と『レベル2』は避難の対象ではありませんが、避難経路などを確認しておきましょう。

『レベル3』は“高齢者等避難”。危険な場所にいる高齢者や小さな子ども、身体の不自由な方が避難の対象です。気象庁からは、警報が発表されている時です。

『レベル4』は”全員避難”。危険な場所にいる人は全員避難してください。この『レベル4』の段階までに避難を終えておくようにしましょう。

最後、『レベル5』は“緊急安全確保”。ここから避難しても危険な場合があります。命を守るための最善の行動をとってください。

今の時期に起きやすい集中豪雨。台風の接近もありますので、水害への備えを今一度確認しておきましょう。