1年間の修行を終えて京都で舞妓としてデビューし、このほど地元で凱旋公演を開いたこちらの女性、出雲市出身の17歳なんです。
ふるさとの人たちに京都の伝統文化を知ってもらいたいと踊りやお座敷遊びを披露しました。
小とのさん
「(京都)宮川町の小とのどす。おたのもうします。」

独特の京ことばで挨拶したのは、小との、こと三戸萌さん17歳。
高校を1年生で中退して去年、京都のお茶屋に入門。今年4月、お見世出しと呼ばれる舞妓デビューを果たしました。
小とのさん
「うちが小学校2年生の時に、一畑百貨店さんに寄せてもうた時に京都物産展という催し物やっていて、そこに舞妓さんが来てはって憧れを持ちました。すごくきれいなお衣装を着けて。ああ、うちもこういう風になりたいなって言ったのが最初の印象どす。」

凱旋公演の会場の入り口には「おひがら」という馴染み客らのポスターがずらり。
会場にも驚きのゲストが。

武藤敬司さん
「小とのさん、出雲凱旋おめでとうございます。萌ちゃんとはね、もう10数年の付き合いでして。」
元プロレスラーの武藤敬司さん。
武藤敬司さん
「小とのさんの明るい未来に乾杯!」
元々三味線やダンスを習うなど地元でも幅広く活動していた小とのさんの交友関係の広さを示すように会場には200人以上が集まりました。
参加者
「三味線とか歌も結構上手だったんで一緒にちょっとバンドを。洋楽なんですけど三味線弾きながら(ボーカルをしていた)。夢をかなえてこうやって晴れの舞台を見させて頂くっていうのは嬉しいですね。」
参加者
「ちょっと普通の高校生じゃないですよね、やっぱり。彼女なら(確実に舞妓に)なるんだろうなって思ってました。」
さらにこんな人たちも参戦。
まつえ若武者隊・本間亀二郎隊長
「これから刀を持って頂いて。侍をバッサバッサと。」

松江城から来たまつえ若武者隊。
2020年の松江武者行列選考会で堀尾吉晴の娘小那姫役に選ばれたのが小とのさんでした。
コロナ禍で開催延期が続く間に新たな道を歩み始めた小とのさんを祝福しようと駆け付けたとのこと。
公演では先輩の舞妓や芸妓と一緒に踊りなどを披露した小とのさん。さらに京都の舞妓文化を知ってもらおうと披露されたのは、お座敷遊びの1つ「とらとら」です。
「♪とらとーら、とーらとら。」

じゃんけんに似たゲームで小とのさんと対戦した男性は。
参加者
「プロって感じでした。昔の面影も感じつつ良かったです。」
小とのさん
「また京都に遊びに来ておくれやす。きょうはおおきに。」
小とのさんは、踊りなどの稽古を重ね、誰からも愛される舞妓になりたいと話していました。