静岡県浜松市内にある新聞販売店の経営者が、購読者向けに無料で講演会を開いています。少しでも、生活が豊かになってくれればと工夫を凝らしています。

<清水英之記者>
「浜松市東区にある新聞販売店です。今回は全国でも非常に珍しい新聞販売店の取り組みを紹介します」

5月、浜松市東区で開かれた講演会の準備の様子です。音声の機材を操作するのは新聞販売店の社長です。

<清水英之記者>
「新聞販売店の社長とは思えませんね」
<村木新聞店 村木英樹社長>
「ハハハ。人数が少ないんで運営する人が何でもやります」

浜松市内の新聞販売店の経営者などで組織する「HOTプロジェクト」が、本業の合間を見つけて講演会の企画から準備まで行っています。

16回目となった今回の講演会。コロナ禍も落ち着きを見せてきたため、大手旅行代理店を招いて、これからのお勧め観光地を紹介しました。新聞購読者を対象に無料で開いていて、会場は旅行が好きな人たちで満席となりました。

<客>
「こういうところへ出れば、いろんなところを新たに聞けるじゃないかと思って」
「旅行が好きだから一歩前に出られるいい機会になった」

2016年に発足したHOTプロジェクト。ハートフル(Heartful)・アワー(Our)・タウン(Town)「心温まる街」の頭文字を取って名付けました。現在は14の新聞販売店が参加しています。

<アカマ新聞 菅原剛専務>
「次はドクターに来ていただいて、人生100年時代ということで誰でもかかる白内障、ほっとけない糖尿病という題目で講演をする予定です」

運営費は地元の会社を回るなどして、自分たちで集めます。

<運営費の相談>
「今回は500人を定員で募集しますので、また協賛いただければと」
「喜んで協賛させて頂きます」

<まるたま不動産 伊藤武司社長>
「不動屋さんとしても、今後空き家が増えていくといわれている中で、そういうところの発見に新聞屋さんも担っていますし、地域の安全のためにも協力したいなと」

集まった協賛金はすべて運営費に消え、儲けはありません。

<村木新聞店 村木英樹社長>
「これからもお役に立つイベントや情報をお届けすることで、地域のみなさまのため、少しでもその生活が豊かになってもらえればと思っています」

SDGsの目標の一つでもある「ずっと住み続けられる街」を作りたいと、HOTプロジェクトのメンバーは意欲を燃やしています。