フィリピン軍は、中国との領有権をめぐる争いが起きている南シナ海で、中国船など400隻以上が確認されたと明らかにしました。

フィリピン軍は10日、記者会見を開き、南シナ海の排他的経済水域内で9日までに実施した監視活動で「海上民兵が乗った外国船など400隻以上を確認し、85%以上が中国船だった」と明らかにしました。

領有権をめぐって両国が対立する南シナ海では5日、フィリピン軍の実効支配拠点への補給活動にあたっていた輸送船や巡視船が、中国海警局の艦船から放水を受けるなど緊張が高まっています。

フィリピン軍は「2週間以内に輸送船などを再び派遣する予定だ」としたうえで、「中国船がさらなる攻撃を仕掛けてくる事態が懸念されるため、予備の船を配置するなど、部隊の増強を検討している」としています。