急速なデジタル化や新型コロナの影響などで子どもたちや教育を取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。大学入試の形式も多岐に渡り、選択に悩む高校生に、将来に夢や希望を持ち学習意欲を高めてもらおうと、オンラインを活用し新たな学びの場を提供している宮城県白石市の塾を取材しました。

「はたらく部」ってナニ?

白石市の学習塾「東北進学ゼミナール」。県南部の中高生が日々学習に励んでいます。この日も中学生が黒板を前に数学の授業を受けていました。見慣れた塾の風景、一方、こちらの教室では・・・。

オンライン形式で講義を聞いているようにも見えますが、のぞいてみるとまるでゲームのような画面が。誰かと談笑しているような様子もあります。実は彼らが参加しているのは、バーチャル空間で同世代の仲間たちと意見を交わし合うオンライン型の部活動、その名も「はたらく部」です。

コーチ:
「自己紹介をお願いします!」
高校生:
「はじめまして、普段は木曜日のセッションに参加しています」

現役の社会人がコーチを務め、全国から参加する仲間と社会で役立つ様々なテーマについて考え議論を深めます。例えばこの日は、こんなテーマ。

『「第一志望の大学に受からず、偏差値ではやや劣る第二志望の大学に進学することになった」をポジティブに意味づけしてください。』

どんな議論が展開されたのでしょうか。