青森県内でも米粉専用の米の開発が進んでいます。

青森産技 農林総合研究所 (青森県黒石市)


※青森産技農林総合研究所水稲品種開発部 上村豊和部長
「パンにしたときは膨らみやすい、麺にしたときは機械への付着が少なく作りやすい。今までの普通のうるち品種に比べると扱いやすい・加工しやすいのが一番のポイント」

青森県産業技術センターの農林総合研究所と弘前大学、十和田市の丸井精米工場と生産者の4者で共同研究している米粉専用の「青系211号」


コメの「粘り」や「やわらかさ」を抑える「アミロース」の割合が26.6%と県産米の主力品種「まっしぐら」と「つがるロマン」に比べて高いのが特徴です。このため、パンにすると主食用の米で作った時よりも膨らみが大きくなり、ふんわりします。その反面、硬くなりやすく日持ちはしません。


こうした性質もあり、アミロースの割合が15%から25%の米はパンに、20%以上は麺にむいているとされています。


では、あえて、含有量が高い青系211号に着目したワケは?

※青森産技農林総合研究所水稲品種開発部 上村豊和部長
「(アミロース含有量が)高いものがあれば、低いものとブレンドしていい具合のところに落ち着けることはできるのかなということで、使い方としてむしろ使えるという判断です」


研究所は、青系211号の2022年度中の品種登録を目指していて、早ければ来年には、県産の米粉専用米でパンやスイーツなどの開発が始まるかもしれません。