8日は立秋でしたが、全国的に10日も厳しい残暑が続きました。この夏の、異例とも言える暑さの要因について、伊藤諒予報士が取材しました。

10日の県内は晴れ間が広がり、最高気温は白石で33.4度と15か所で30度以上の真夏日となりました。仙台では32.1度まで上がり、18日連続の真夏日となり、連続記録としては2012年に並んで、最も長くなりました。

この夏の厳しい暑さの要因の1つとして、専門家は「地球全体の海水温が異常に高くなっているため」と指摘しています。

東北大学大学院理学研究科 早坂忠裕教授:
「海の表面だけではなくて、少し中の方(水深)100メートルとか少し深いところまで水温が高い。海の水温が高いということと、少し中まで水温が高いということが、世界中の熱波にリンクしている」

7月の地球全体の海面水温は、世界的に高かった2016年の7月よりさらに0.2度以上高くなっています。

東北大学大学院理学研究科 早坂忠裕教授:
「(海は)熱をためておくことができるんですね。人間活動によって(地球)温暖化になるが、それが結局海を変えて、いろんな異常気象として人間社会に跳ね返ってくる」

早坂教授は海水温が高い状態はしばらく続くと予想しています。

10日、気象庁が発表した1か月予報でも、向こう1か月も東北地方は気温が平年より高い日が多い予想です。厳しい残暑が続くため、熱中症など体調の管理に引き続き注意が必要です。