ドライバーが危険を感じる“2秒”で進む距離

「運転中にスマホを見たり操作したりするといっても、ほんの一瞬なら大丈夫」というのは大きな間違いです。わずかな時間でも、スマホに気を取られ前方の安全確認がおろそかになって、悲惨な交通事故につながる危険性があります。
警察庁のホームページでは、
「各種の研究報告によれば、スマートフォンなどを2秒以上見るとドライバーは危険を感じる」とされていますが、2秒間での車の移動距離はかなり長くなります。
例えば時速40kmで走行する自動車は2秒間で約22メートル、時速60kmでは約33メートル進みます。
高速では時速80㎞の場合もあるので、もっと距離は長くなります。
交通事故鑑定ラプター所長 中島博史氏:
そもそもブレーキを踏むという反応が遅れてしまうので、その間に進んでしまうと、もう事故になるという状況です。
久しぶりの運転 出発前に要確認

また、普段から運転はしておらず、お盆の帰省の時だけ車を使う人もいるのでは。
中島氏によると、
「1〜2か月ほど乗らずに放っておいた車に久しぶりに乗ると、トラブルが起きる可能性がある」とのことです。
▼1か月乗らないだけで、バッテリーが上がっている可能性
▼タイヤの空気圧低下によるパンクやバースト
▼ワイパーのゴムが劣化して水滴がうまく取れない
上記の可能性もありますので、出発前に車の点検・メンテナンスを忘れずにしてください。
交通事故鑑定ラプター所長 中島博史氏:
本来車に乗るときには、車の状況を確認しなければいけないんですけれど、最近の自動車は非常に信頼性が高いので省いてしまう人が多い。
ただ実際には劣化していることがあるので、特に長距離乗る前にはきちんと確認してほしい。
恵俊彰:
車の状態もそうですし、目的地に向かう道順も含めて、渋滞情報など総合的に見ておいた方がいいですね。
交通事故鑑定ラプター所長 中島博史氏:
そうですね。休む時間まできちんと含めたプランを立てて、余裕のある運転をしてほしいと思います。
(ひるおび 2023年8月8日放送より)