「ながら運転」道交法違反の可能性

危険な「ながら運転」。街で取材してみると・・・
ひるおびスタッフ
「あちらのドライバー、信号待ち中に電話をしていますね。」
信号待ちの間に電話をしているドライバー。
青に変わり発進しますが、片手で電話をかけたままです。
別の車では、ハンドルの横に取り付けたスマートフォンを何度も操作しながら運転。

さらに、ハンドルから手を離し、書類を見ながら運転しているトラックドライバーも。
街ではさまざまな形の「ながら運転」が見受けられました。

交通問題に詳しい高山俊吉弁護士によると、
スマートフォンを持って運転するということ自体、道路交通法違反となります。
刑罰:危険を伴えば、1年以下の懲役または30万円以下の罰金
点数:スマートフォンを持つ⇒違反点3
スマートフォンを使用⇒違反点6
また、書類を読みながらの運転も道路交通法違反の可能性があり、状況によっては安全運転義務違反となります。
刑罰:1年以下の懲役または30万円以下の罰金
点数:違反点2
これらが原因で人を死傷させた場合、自動車運転死傷処罰法違反の可能性があります。
7年以下の懲役または禁錮 または100万円以下の罰金になります。
交通事故鑑定ラプター所長 中島博史氏:
基本的に人間が前を注視しているという前提でルールができていますので、スマートフォンの画面が動いたり何か表示されたりで注意が向いてしまうと、予想以上によそ見運転の状態になってしまいます。
恵俊彰:
携帯をそばに置いて、ナビを見る方もいらっしゃるじゃないですか。いじらなければ良いわけですか?
弁護士 八代英輝:
運転中に操作・注視しないということが大前提になりますよね。
交通事故鑑定ラプター所長 中島博史氏:
助手席の人がいれば、地図を見て「次の信号は左だよ」とか案内してあげると運転手が地図に集中しなくて済むので、そういうお手伝いをしてあげるといいと思います。
ジャーナリスト 大谷昭宏:
高速道路でも、スマホを見ながら運転している人はよくいますよね。
これは、全部自動運転になればできるでしょうけど、今まだそこまでいってないんですかね。
交通事故鑑定ラプター所長 中島博史氏:
自動運転でコンピュータに任せられるレベル4以上になれば、もう完全に運転手の責任がなくなるので、スマホも雑誌も構わないんですけれども、まだそこまでいっていない。
運転手が基本的には主体的に運転をするというのが前提になっています。