気象庁は、9日午後9時、宮崎県に「線状降水帯発生情報」を発表しました。
猛烈な雨が観測された小林市などでは「緊急安全確保」が出されました。

宮崎県南部山沿いでは、線状降水帯によって非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。

命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています。


小林市では、午後9時までの1時間に観測史上最大となる93.5ミリの猛烈な雨を観測。


小林市は、午後9時40分、市内全域を対象に、5段階の大雨警戒レベルのうち、危険度が最も高いレベル5の「緊急安全確保」を発令しました。(※注 10日午前6時に「高齢者等避難」に切り替えられました)

また、宮崎市も午後11時20分、加江田地区と鏡洲地区の合わせて1036世帯1926人に緊急安全確保を発令しています。

「緊急安全確保」が発表された地域では、すでに水害や土砂災害が発生しているか、災害の発生が差し迫っている状況です。



気象庁は、線状降水帯の発生を知らせる情報の正式名称を「顕著な大雨に関する情報」としていますが、JNNでは、この情報の意味が明確に伝わるようあえて「線状降水帯発生情報」と言い換えてお伝えしています。

宮崎県は、小林市を流れる岩瀬川の岩瀬橋水位観測所で9日午後8時50分に、また、日南市を流れる広渡川の東郷橋観測所で9日午後11時10分に、避難指示の発令の目安となる「氾濫危険水位」に到達したと発表しています。