山陰からは遠ざかった台風6号ですが、強風と乾燥に注意が必要です。

9日、鳥取県大山町ではホテルの従業員寮を焼く火災が発生したほか、8日鳥取県江府町で発生した火災は、民家などあわせて12棟を焼き、4年ぶりの祭りも中止を余儀なくされました。

記者 福光莉子
「火災の現場に来ています。あたり一面に煙が立ち込めています
炎は確認できませんが、風が強く煙があたりに散らばっています。」

9日午前11時すぎ、鳥取県大山町の「ホテル大山しろがね」の従業員寮で火災が発生したと通報がありました。
火は部屋と廊下、およそ50平方メートルを焼いて、およそ2時間20分後に消し止められましたが、60代の男性従業員がドクターヘリで救急搬送されました。

出火当時、鳥取県西部には乾燥注意報が出されていました。

そして、火事は8日も。
午後2時半ごろ鳥取県江府町の60代の女性作業員の住宅から火が出て、午後9時すぎになってようやく消し止められました。

この火事によるけが人はいませんでしたが、周辺の民家や空き家などあわせて12棟に被害が出ました。

記者 土江諒
「こちら一夜明けた鳥取県江府町の火災現場です。現在、消防や警察による現場の確認作業が行われています。」

9日、現場を視察した平井知事は今回の大規模火災をこう分析しました。

鳥取県 平井伸治 知事
「台風6号の周りをぐるぐると回る風がある。それが大山を乗り越えて降りていくフェーン現象のような、そういう形が悪さをしたのかなと、この形状を見て思った。」

山の上から熱く乾いた風が吹き下ろすフェーン現象。
8日出火した現場を目撃した男性も"風の強さ"を指摘していました。

通報した男性は
「自宅の2階から煙が見えて、おかしいと思って。風で次々延焼した。」

消防は台風の接近がもたらした強風が被害が広がった1つの要因だと指摘。

日本海側では台風の接近に伴うフェーン現象による乾燥にも注意が必要です。

鳥取県西部消防 岡浩輝さん
「梅雨が明けてから雨の方が降っていないので、空気が非常に乾燥している。空気が乾燥すると火災が発生しやすい気象状況になるので、一度火災が発生するとちょっとした火でも思わぬ火災に広がると考えられる。」

12棟が焼けた江府町では4年ぶりの夏祭りの開催を直前に控えていました。

江府町 白石祐治 町長
「この地区はメインストリートの1つですので、本当に残念なんですけど中止にせざるを得ない。」

4年ぶりに開催予定だった江府町の夏の風物詩「江尾十七夜」は中止となりました。