昨年度、新潟県内のブナは「並作」でした。
新潟県はブナが「豊作」や「並作」となるとクマが子を育てやすい環境となり、翌年以降の出没に影響するとしています。

実際に2018年度、ブナは「豊作」でしたが、翌2019年度は「凶作」となり、クマによる被害は16件20人と大幅に増えました。
【新潟県鳥獣被害対策支援センター 小林泰 鳥獣被害対策統括調整監】
「親グマが子グマを生むためのえさ、栄養状態がよかったので、子グマがたくさん生まれてるだろうというのは専門家からも指摘がございます」

今年度はクマの出没が昨年度を上回るペースで確認され、新潟県湯沢町では7月18日に人身被害もありました。新潟県は「自分だけは大丈夫と考えないように」と対策を呼びかけています。
覚えておくべきなのはクマは臆病な生き物で、えさを求めて動くという点です。
注意点は以下の通りです。

(1)山では複数人で行動し、ラジオや鈴など音のなる物を持って出かけましょう
(2)クマの活動が活発になる早朝や夕方に山に入るのは避けましょう
(3)生ごみや不要な農作物はクマの餌になってしまうので適切に処分しましょう
(4)お墓のお供え物は、お参りの後には持ち帰りましょう
そして、夏の暑さが苦手なのはクマも同じのようでで(5)集落周辺などのクマが隠れそうな藪は刈り払いましょう。