国境問題で中国と対立するインドが国内のドローンのメーカーに対し、中国製部品の使用を事実上、禁止していたと報じられました。

ロイター通信によりますと、インド軍の高官らは今年3月までに開かれたドローンの入札に関する会議で、国内メーカーに対し「インドと国境を接する国々の機器や部品は、受け入れ不可能だ」と通知。

中国製の部品を装備品の入札リストから排除することで、事実上、中国製品の使用を禁止したということです。

ドローンの通信機能やカメラに中国製部品を使うことで情報収集活動が妨害される可能性があるなど、安全保障面での懸念が背景にあるとしています。

インドと中国は国境地帯の領有権をめぐる対立が続いていて、2020年には両軍の兵士20人以上が死亡する衝突が起きています。