愛媛県内各地の消防で相次ぐパワハラ問題。上司から昆虫を食べるよう強要されるなどして、職場にパワハラ認定を求めている消防士が、職場の実態を語りました。

久万高原町消防本部に勤務している20代の男性消防士。

男性消防士
「拒否したら怒られる状態。普段からそういう状態なので難しかったです」

職場は、同じチームのメンバーで出動に備える24時間勤務。食事も、上司や同僚と一緒にとることになっていると言います。

去年10月、食事の時間に上司が持ってきたのが、昆虫食でした。

「ごはんにふりかけのようにかけまして『俺がこれを食べたらパワハラじゃないけんな』って。スプーン一杯分を食べて、残りを全部私に押し付けてきて…」

食用として市販されているコオロギやカイコなどの昆虫を、無理やり食べさせられたと言います。

「周りに職員がいたけど、皆その上司に逆らえないので、笑いながら仕方なく見ている感じでした。おいしくないし気持ち悪いし『嫌です』と断ったんですけど『食べろ』と言われたので仕方なく食べました」

食事の時間に、別の上司が七味を大量にかけた料理を食べるよう強要されたこともありました。