暑さで参加者の体調不良が相次いだ、韓国で開催中のボーイスカウト・ガールスカウトの世界大会をめぐって、今度は台風6号の接近により3万人を超える人たちがキャンプ場から撤収することになりました。

韓国南西部・扶安のキャンプ場から撤収するボーイスカウト・ガールスカウトの隊員たち。156の国と地域から3万7000人あまりが「世界スカウト大会」に参加しています。

大会は12日まで開催予定ですが、台風6号の接近により、参加者は影響の少ないソウルを含む首都圏などに移動することになりました。

事故防止のためおよそ1800人の警察官が動員され、隊員たちは移動後、大学の寮や公務員の研修施設などに宿泊しながらイベントなどに参加するということです。

「世界スカウト大会」をめぐっては、2日の開幕イベントに参加した100人を超える人が熱中症の症状を訴え手当てを受けるなど、運営側の管理体制を疑問視する指摘が相次いでいました。

韓国メディアは「大会が失敗した原因と責任の所在が今後の焦点」だと指摘しています。