帽子をかぶりピースサインをする少女。10代後半のころの田村瑠奈容疑者です。
こちらの写真では大ぶりのネックレスを身に着け、カメラをまっすぐ見つめています。
この十数年後…

貴田岡結衣記者(先月3日)
「遺体発見から一夜が明けましたが、現場のホテルでは規制線がはられ、中では現場検証が行われています」

先月2日、札幌・ススキノのホテルで、恵庭に住む62歳の男性が首を切断された状態で見つかった事件。
瑠奈容疑者(29)と父親で医師の修容疑者(59)、母親の浩子容疑者(60)の3人が男性の頭の部分を持ち去るなどした疑いで逮捕されました。
3人のうち男性と知り合いだったのは瑠奈容疑者でした。
三國谷浩司記者レポート
「事件が起きた日の夜、2人が待ち合わせていたのがこちらの路上でした。そしてここは、1ヶ月ほど前の夜に、2人が一緒に過ごした場所でもありました」

5月下旬に行われたダンスクラブの閉店イベント。
1階のメインフロアはフィナーレを飾るステージに大勢の客が盛り上がっていました。
2人はこの会場で会ったあと何らかのトラブルになったとみられています。

事件が起きたのは、そのおよそ1か月後でした。
男性とホテルに入ったのは瑠奈容疑者1人とみられ、父親の修容疑者は車で送り迎えをしたとみられています。
また、修容疑者はこのあとコンビニエンスストアで大量の氷を購入していました。
現場からなくなっていた男性の頭の部分は容疑者の自宅の浴室から見つかり、また、手袋をした手で頭の部分に触れる様子が撮影された動画も自宅から押収されました。
捜査関係者によりますと、動画に映っていた頭の部分は腐敗が進んでおらず、切断から数日以内に撮影されたようだということですが、誰が撮影したかはわかっていません。
明るい笑顔を見せていた少女と凄惨な事件をつなぐのは何か…。
捜査本部は7日、改めて自宅を家宅捜索して調べるとともに、瑠奈容疑者が男性の殺害に関わった疑いも視野に捜査を進めています。



