長引く暑さで野菜や果物に影響が出始めています。夏に旬を迎えるメロン。強い日差しで黄色く日焼けしてしまっています。市場に出荷される野菜などもこの先、お盆の時期に量が減ることなどが懸念されています。
※メロン・スイカ農家 野呂博巳さん
「ほとんど売り物にならないような、完璧に日焼けです」
つがる市にある野呂博巳さんの畑では、50アールほどの面積でメロンを30アールほどの面積でスイカを育てています。どちらもこの時期に旬を迎えますが、強い日差しと気温の高い日が続いている影響を受けています。野呂さんの畑ではこの時期、ビニールの上に石灰を撒いてメロンの日焼け対策を行っていますが、約3分の2がこのように黄色く日焼けしてしまったといいます。この日焼けで、メロンの価値は大きく下がってしまいます。
※メロン・スイカ農家 野呂博巳さん
「売り物自体には多少はなるのですが、単価が全然2割、3割くらいの単価になってしまうので」
野呂さんのメロンは、通常1箱約3000円ですが、日焼けのため1箱1000円ほどまでに下がってしまいました。一方でスイカは、雨が少なく、日照時間が長かったため、仕上がりは上々です。ただ、この先もこうした天候が続くと日焼けするおそれもあるため、わらを被せるなどの対策をして収穫、出荷に向けて準備を進めています。
八戸市中央卸売市場です。農家の人たちが栽培したトマトやナス、キュウリなどの野菜が入荷され、活気に溢れています。ただ、こちらでも暑さの影響がみられるということです。
※八戸中央青果 山本正志 特産統括部長
「(気温が)25℃以下に下がらないので、大型野菜に関しては内部障害といろんな障害が出ています。製品にならなくて畑で捨てるものがかなり多くなっています」
生育状況のほか、収穫時期もいつもの年に比べると早まっています。
※八戸中央青果 山本正志 特産統括部長
「品目によっては今週がピークになる品物と盆明けにピークになる品物がありますが、出荷しているものに関しては今週減る野菜も見られてきます」
それでも価格への影響はいまのところなさそうということですが、この先の懸念も。
※八戸中央青果 山本正志 特産統括部長
「発芽不良を起こしたりする品物が出てくれば、これから先、秋野菜に影響が出てくるのではないか」
入荷されるモモなどもこの時期であれば県外産のものが多く出回りますが、今年は県内で生産されたものがピークとなっています。猛暑で一部の野菜や果物の生育や価格に動きが見え始めていますが、この先も暑さが続くと秋以降への影響が懸念されます。














