台風6号について、台風の特徴や今後、特に注意が必要な点について、MRTの野田俊一郎 気象予報士の解説です。

野田俊一郎 気象予報士
今回の台風はこの暴風域の内側に空白域があるのですが、その外側にもかなり発達した雨雲がたくさんあるのが特徴ですので、台風が離れたところを通ったり、近づく前から雨が強まるおそれがあるというのが一つ特徴になります。

今後、台風はジョギング並みのゆっくりとしたスピードで、九州の西海上にあさってにかけて進んでいく可能性が高くなっています。

このコース、宮崎県内には東から湿った空気が流れ込みやすくなり、台風を取り巻く雨雲が、県内の山にぶつかって発達する恐れもあるコースということになります。

今後予想される雨の量は、特にこの影響で、県内の山沿いを中心に雨の量がかなり多くなりまして、多いところでは、宮崎市の2ヶ月分を大きく超えるくらいの雨の量が72時間で降る恐れもある予想が出ています。

このため、県内では土砂災害などの大雨災害に警戒が必要です。

また、今夜以降雨が強まったタイミングでは、竜巻が発生する恐れもありますので、雨が強まったときには、安全な建物の中で過ごすようにしてください。