ジャニー喜多川氏による性加害を複数の元所属タレントが訴えている問題で、当事者に聞き取りをした国連の人権理事会の専門家が会見を開き、「数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれる憂慮すべき疑惑が明らかになった」などと指摘しました。

ジャニーズ“性加害問題”で国連が会見 元ジャニーズJr.橋田康氏の思いは

日比麻音子キャスター:
ここからお話を伺っていく橋田康さんは、12歳の時にジャニーズ事務所に入りました。入所から約1年後、橋田さんによりますとジャニー喜多川氏から性被害があったということです。そして2023年6月から法改正を求めるために署名を集め国会に提出するなどしています。

井上貴博キャスター:
国連から聞き取りを受けて、印象的だったことはありますか。

元ジャニーズJr. 橋田康さん:
すごく丁寧に、僕が圧迫されないような感じで、発言しやすいようにしてくださったなとは思います。

井上キャスター:
橋田さん自身が最も伝えたかったことは?

元ジャニーズJr. 橋田康さん:
こういうことが二度とない世界に、エンターテイメント業界もですけど、もうこういう被害が生まれない、こういう加害者が生まれない。そういう仕組みを作っていけたら、そういう未来をつかめたらいいなと思って気持ちは伝えましたね。

井上キャスター:
国連がこういったことで聞き取り調査に乗り出すのは異例と言われていますけど、どんなところに国連側が注目していると感じましたか?

元ジャニーズJr. 橋田康さん:
ジャニーズ事務所だけではなく、日本の芸能全体の出来事や情報を、知ろうとしてくれているような状態っていう感じでしたね。肌感としては、何が起きていてどういう状況なのか、日本で何が起きてるの?っていう感じの内容だったのかなと思います。

井上キャスター:
そこについて橋田さんが伝えたいことは?

元ジャニーズJr. 橋田康さん:
ジャニーズ事務所のことに関しては言えるんですけど、芸能全体がそういうことだったりというのはあるとは僕は思いますと。ただ、未成年の男の子たちがあれだけの数、ああいう中で活動しているのはたぶんジャニーズ事務所だけなんじゃないかなとは思っているので、そういう部分は伝えました。

井上キャスター:
今回はメディアの責任についても言及がなされましたけど、なかなか報道がされてこなかった。ようやく少し動き出したという感覚はお持ちですか?

元ジャニーズJr. 橋田康さん:
そうですね。国連の方たちも動いてくださって、結局、物事が大きく動いている今だからこそ変われることってたくさんあると思いますので、今までに縛られずにこれからどうしていこうってことに着目していけたら全体が良くなっていくんじゃないかなって思います。