高校生が“足止め” 台風進路は本州へ

鹿児島・奄美市では、伝統の踊りや和太鼓の演奏を披露する「全国高校総合文化祭 郷土芸能部門」に参加した、およそ1000人の高校生たちにも影響が出ています。大会の日程は1日に終了しましたが、奄美大島の交通は7月31日から麻痺状態となっています。

五所川原第一高校 白取公平 教諭:
「生徒は3日の飛行機を予約できているので、3日に飛行機が飛べば戻れる予定ではあるんですが。もし飛べなければ、その先も見通しが立たない状況です」
奄美市内のスーパーでは…

ビッグツー奄美店 店長:
「(高校生が)帰ることができずに、島の中で缶詰になってるような状態と聞いております。特に牛乳・パンのところは、全然商品が並んでないような状況です」
地元の客に加え、高校生たちが食料品などを購入、棚から一部商品が消えました。
ビッグツー奄美店 店長:
「大陸側に台風が過ぎていくという予報だったのが、くの字に曲がって、奄美大島の方に接近するという予報に変わったために、お客様がたくさん来られたと思います」

また、このスーパーでは店頭に急遽コンテナを置いて、強い雨や風に備えていました。
非常に強い勢力の台風6号。進路図を見ると、沖縄を通過するも、その後方向転換し、本州に向かっていく予想になっていて、十分な警戒が必要です。
暴風域の那覇市 影響は長期化か

小川彩佳キャスター:
今も台風の影響が続いている那覇市から中継で伝えてもらえます。田久保記者、お願いします。
田久保諭 記者:
8月1日、同じ時間帯、同じ場所から中継しましたが、1日はとても強い風がこの時間帯には吹いていて、スタジオの小川キャスターの声も聞き取れないときもあるくらいでした。しかし、2日は現在のところ時折、強い風が吹くものの、常にそういった強い風が吹いているという状況ではありません。
さて沖縄はこの季節、観光のハイシーズンですが、1日と2日に閉鎖されていた那覇空港は、3日は朝6時から開館の予定です。一方で既に313便で欠航が決まっていて、およそ5万人に影響する見通しです。

丸一日半ほど、暴風域内にいる沖縄本島ですが、この後もしばらくは暴風域内となっています。この後も引き続き警戒が必要な状況です。