台風6号が沖縄に最接近。那覇市では最大瞬間風速が50メートルを超え、各地で被害が出ています。引き続き厳重な警戒が必要です。
「台風6号」沖縄に直撃 全世帯約3割で停電続く
沖縄を直撃した台風6号。8月2日は丸一日暴風域に入り、大規模な停電は今も続いています。

記者:
「午後8時過ぎの南城市の住宅街です。昨日から続く停電により、こちらの住宅には全く明かりが見受けられません」
沖縄本島南部の南城市。街に明かりはなく、すれ違う車のヘッドライトだけが辺りを照らします。住民は激しい雨風に加え、暑さとの戦いも強いられています。

うるま市に住む漫画家の男性の自宅があるこの地域では、8月1日午後5時ごろから停電し、電気がつかないまま30時間が経過。部屋は蒸し風呂状態だといいます。そのため、食事を作るのにも苦労が。
漫画家 空えぐみ さん:
「お湯を作る熱で部屋が温まっちゃって、窓を開けられない状況なので換気も難しい」

また締め切りが迫る漫画の執筆も、パソコンが使えないため、懐中電灯の光を頼りに紙に描いています。
漫画家 空えぐみ さん:
「仕事も止まってしまうし、どうしようかなと。もうお手上げ状態。自分がいかに電気に頼って生活していたかがわかりましたね」
北谷町のマンションでは、停電の影響で水が止まっていました。

北谷町に住む家族:
「こうやって(蛇口を)上げても水が出てこない」
暑くて汗をかいてもお風呂に入ることはできません。さらに、この家には生後2ヶ月の赤ちゃんが。

北谷町に住む家族:
「赤ちゃんがいるので、どうしても哺乳瓶の消毒をしないといけない。お皿に関してはラップを敷いて、食器を洗わなくてもいいように対応しています。またいつも通り、ささっと(台風が)過ぎ去るだろうと思ってたので、ここまで被害があるとは思っていませんでした」
停電による被害も出ています。うるま市で1日、民家の2階部分が燃える火事があり、住人の女性が死亡しました。女性は当時、家が停電していたため、ろうそくを使っていたといいます。
沖縄では2日午後10時現在、およそ3割にあたる17万6340戸で停電が続いています。