「コロナ」「資材高騰」「人材不足」のトリプルパンチ

なぜ遅れているのか。
ひとつは、前回のドバイ万博が、コロナ禍の影響で、1年延期されました。万博は、5年に一度開かれますけれども、前回が1年延期されているので、準備期間が、ふだん5年取れるところ、4年しかない。さらに、建築資材の高騰、そして建設業界の人手不足、これらがトリプルパンチとしてやってきた。

2日、動きがありました。経済産業省が導入を発表した「万博貿易保険」です。これは、参加する国などが、代金を支払わないことが考えられる。そういったときに、国が保険で補填しますよというもの。建設会社にとっては、リスクがある程度薄まりますので、受注を進めてくれるんじゃないかと。万博を後押ししたい国は、バックアップとして、保険の導入を発表しました。

ほかにも、万博を主催する博覧会協会の関係者によると、パビリオン建設について、パーツ組み立て式を、各国に提案していると。すべてを日本で作業するのではなくて、各国でパーツを組み立ててもらって、それを大型船で大阪に持ってきてもらう。その方が、工期を短縮できるんじゃないか。できることを、今からでも、ひとつひとつやっていきたいんだということなんだそうです。