暑さが続く中、福島県内には深刻な水不足に悩まされているダムもあります。

植野天斗記者「まとまった雨が降らない影響で、こちらのダムでは普段は見えない地面が見えてしまっています。」

天栄村の羽鳥ダム。今年は雨が少なく、記録的な暑さが続いたため、貯水率は32.1%と平年の6割まで減少しています。

矢吹原土地改良区・佐藤幸一郎副理事長「このまま続くとお盆明けには終わってしまう(水が枯れる)状況。」

ダムでは5つの市町村に農業用水を供給していますが、水を確保するため定期的に断水するなど、苦渋の対応を迫られています。それでも、このまま雨が降らなければ8月18日にもダムの水は枯れてしまうということです。

佐藤幸一郎副理事長「水がないことには私たちの力に及ぶところがなく無念な状況が続いている。」

下流ではすでに農作物への被害が出ていました。

佐藤幸一郎副理事長「土がぬかるんでいない。地面を見てもらうと地割れが発生している」

連日の猛暑で田んぼの水は蒸発してしまい、このままでは稲の生育に悪影響を与えかねません。多くの農家が品質の低下や収穫量の減少に不安を募らせています。

佐藤幸一郎副理事長「好天に恵まれすぎて土が乾きすぎるようになれは被害はますます大きくなるし、農家の経営が圧迫される」