エアコンが使用できない時の熱中症対策は

ではエアコンが使用できない時にどのような対策をとればよいのか、厚生労働省や環境省は次の行動を推奨しています。

①服を着替える
涼しい素材の服に着替え風通しを良くすることで、体に熱がこもるのを防ぎます。

②水分を補給する
のどが渇いていなくてもこまめに水分を補給することが大切です。また汗をかくと血中の塩分濃度が低くなるため、飴をなめるなどして少量の塩分を摂取してください。

③熱を放散する
濡れたタオルなどを肌にあてて、うちわであおぐなどをして熱を放散させましょう。保冷剤や氷が使える場合は、首に当てるなどして活用してください。

④体を冷やす
また水道が使える場合にはシャワーや水風呂に入って体を冷やすのも有効です。

「パニックになりかけた」高熱出した子どもと停電を過ごした女性

台風6号による停電の中、子どもが高熱を出し一夜を過ごした女性は、店で買ってきた氷で氷のうを作り、うちわであおいで子どもの体温を下げながらしのいだと話します。

――子どもが39℃の高熱を出した女性
「病院に行っても、解熱剤を使っても熱が下がらない状態の中、停電までして絶望だった。熱けいれんの怖さもあって、どうにか熱をさげるために、一晩中うちわであおぎながら氷を使って対応していた。想定していなかったことでパニックになりかけた」

女性は今回は身の回りのもので対応できたと話しましたが、「冷却できるタオルやポータブルの電源、充電式の扇風機などがあれば、安心して過ごせたのでは」と反省。事前の備えの必要性を痛感したといいます。

真夏の停電は熱中症のリスクに直結してしまいます。また、今後また台風による長時間の停電に見舞われる可能性もあります。リスクに対し、事前に情報を収集し備えることが重要です。(2023年8月の記事を編集して再掲)