全国的に真夏日を観測する地点が続出した21日、沖縄気象台は、全国で今季初の熱中症警戒アラートを八重山地方に発表し、熱中症の予防を呼び掛けました。梅雨入り目前の沖縄地方に、本格的な夏の暑さもやってきます。熱中症のリスク把握や、予防する行動のポイントを改めて確認しておきましょう。
熱中症警戒で真っ先に対応が必要になるのが、身体の弱い高齢者と、野外活動の多い子どもです。
文科省が作成した学校向けの熱中症事故対策のチェックリストでは、「暑さ指数などで熱中症の危険度を把握できる環境整備」や、「児童によっては、熱中症を起こしていても “疲れた” などの表現になることに注意する」など、学校現場での熱中症事故を防ぐ対策が示されています。
「寝られるレベルじゃない」
さらにこれからの季節、リスクが高まっていくのが「台風」です。猛暑のなか台風で停電したら…想像もしたくありません。
2023年8月、台風6号の暴風域に24時間以上巻き込まれた沖縄では、8月1日の午後1時から停電が発生。2日午後4時時点で県内全世帯の3割にあたる20万世帯以上が停電しました。

こうした状況に、SNSでは「ずっと停電が続いている。暑いし寝られるレベルじゃない」などといった投稿が相次ぎました。
8月1日、2日と台風が接近するなか気温が30℃近くまで上がった沖縄。厳しい暑さにもかかわらず停電によってエアコンや扇風機が使えず、さらに暴風で窓を開けることもできない状況が生まれました。温度だけでなく湿度も上がりやすくなり、熱中症のリスクが一段と高まります。