台風6号が接近している沖縄本島地方では、けが人が相次ぎ、死者も出ています。丸一日暴風域に入り、大規模な停電も続いていて、影響が長引きそうです。那覇市にある琉球放送本社ビルの1階玄関から中継でお伝えします。

台風6号は、きょう明け方から昼前にかけて沖縄本島に最も接近したとみられ、台風の中心は徐々に遠ざかっていますが、依然として風の強さは衰えておらず、身の危険を感じる強い風が横殴りの雨を伴いながら吹き付けています。

那覇市では午前4時14分に最大瞬間風速52.5メートルを観測しました。高齢者が風にあおられて転倒するなど、けが人が少なくとも25人確認されているほか、大宜味村では民家の車庫が倒壊して90歳の男性が下敷きになり、死亡しました。

記者
「頑丈な鉄製の看板が根元から折れ、電線にもたれかかるかたちとなっていて、かなり危険な状態です」

各地で街灯や街路樹が倒壊しているほか、建物の一部が風で壊されて道に散乱するなど被害が相次いでいます。

また、県内17の市町村に避難指示が出されているほか、午後3時半の時点で、全世帯のおよそ33%にあたる21万世帯が停電し、生活への影響が広がっています。

このあとも本島地方では所によって一部の家屋が倒壊するおそれがある最大瞬間風速65メートルの猛烈な風が吹く可能性があり、厳重な警戒が必要です。