高知県出身の植物学者牧野富太郎博士が初めて学名をつけた植物、「ヤマトグサ」を発見した仁淀川町に記念碑が建てられ、8月1日除幕式が行われました。

記念碑が建てられたのは、仁淀川町上名野川にあるスカイパークの一角で、牧野博士が、初めて学名をつけた「ヤマトグサ」を発見した場所です。

ヤマトグサは、4月から5月にかけて花を咲かせる植物で、寒さに強い植物のため標高が高く涼しい環境のもとで育ちます。

記念碑の建立費はおよそ130万円。全国からの寄付によってまかなわれました。命名の経緯が記された自叙伝の一部や、建立に携わった植物愛好家の名前などが記されています。

1日の除幕式には、仁淀川町の関係者らが出席。現在、植物の研究をしている元高知学園短期大学教授の寺峰孜さんが、牧野博士が初めて手がけたヤマトグサの標本を紹介し、出席者は聞き入っていました。

(牧野富太郎博士の胸像を生誕地に建てる会 吉岡郷継さん)
「日本の植物分類学の発祥の地と刻んでいるがそれだけではなく、また新しい植物学が生まれる起点になるような全国の植物のファンが向いてくれるような記念碑になれば」

多くの人に植物に親しんでもらおうと記念碑の周辺では8月6日、標本作りの体験教室が行われる予定です。