「雰囲気を出す」とは?

楓さんは3歳から仙台市内のヒップホップダンスの教室に通い始め、小学2年生の時にダンス発表会でブレイキンに出会いました。

渡邉楓選手:
「かっこいいなって思って、初めて見て衝撃を受けて、他のジャンルでにないような回ったりするっていう動きが魅力かなと思います」

小学4年生から本格的にブレイキンにのめり込んだという楓さん。現在は週に一度、ダンススタジオで指導を受けています。

ブレイキンの基本動作は四つ。

1、立ってステップを踏むトップロック。
2、床に手をつき、素早く足を動かすフットワーク。
3、背中や頭などを使い、ダイナミックに回転するパワームーブ。
4、一連の流れの中で動きを止めるフリーズ。

これら四つを組み合わせて自分好みのダンスを構成します。

渡邉楓選手:
「ムーブの雰囲気を出すっていうのが、ちょっと今の課題かなって思ってます。ただ動きをやってるだけになるんじゃなくて、自分らしさっていうか、普通に人と会話とかしてても、この人こういう人だなとか、そういう雰囲気みたいなものがあると思うんですけど、それがもうダンスになってる感じで」

彼女の持つ雰囲気をよく知るのが、世界大会3連覇の実績を誇る高橋裕さん。子供の頃から彼女の成長を見守ってきました。

高橋裕さん:
「パリであるんですけど、その次のオリンピックに可能性はあるかなって思ってますね。見てきた中で結構強いな。継続する力っていうのはすごく何か特化しますね。僕もやっぱ厳しいところもあると思うんで、たくさん泣いてるのを見たことあるんですけど。1回もリタイアしたことないですね。弱音も一回も吐いたことないっすね。でも泣く」

高橋裕さん

弱音を吐かない楓さんにとってブレイキンの練習とは…。