ユネスコ=国連教育科学文化機関は、「水の都」として有名なイタリアの「ベネチア」について、改めて危機にさらされている世界遺産、「危機遺産」に登録するよう勧告しました。

ベネチアとその周りの島々は、1987年に世界文化遺産に登録されています。

しかし、ユネスコは7月31日に公表した報告書で、「観光客増加による社会問題や、開発、気候変動に関する対策の成果が十分でなく、劣化や損傷の原因となっていて、価値を脅かしている」として、危機遺産に登録するよう勧告しました。

「ベネチア」はおととしにも危機遺産への登録が勧告されましたが、イタリア政府が改善策を発表したため、登録はいったん見送りとなっていました。