個性を生かし「誰にも真似できない」作品に
文子さんの刺しゅうは、糸を強く引っ張るため布が突っ張っていました。
松村さん
「上手な刺繍に修正することも最初はあったりしたんですけど、逆にこの突っ張りが文子さんらしさなんだろうなっていうところから、いろいろ試しながらそのうちにお客さん、ファンの方がついてこの刺しゅうすごいねっていうので、誰にもできない真似できないよねっていうところから人気が出るようになりました」
文章や単語を並べた「ことば刺しゅう」。大胆な構図やカラフルな配色、独特な味を醸し出す布の突っ張り。文子さんの作品は独創的な作風が人気を呼び、刺しゅうアートとしての評価も得るようになりました。
スタッフ
「刺しゅうのお仕事楽しい?」
文子さん
「楽しい、楽しい」
スタッフ
「刺しゅうのどういうところを頑張った?」
文子さん
「ネコの鼻と目」
スタッフ
「文ちゃんがやった刺しゅうの作品をすごいねって買ってくれるのを聞いてどう思う?」
文子さん
「うれしい」
松村さんは園を退職したあとも結に関わり、障害者の作品づくりを支えています。
松村さん
「文子さんの作品を多くの人に知っていただくことで、障害があってもこれだけの魅力のあるものを作れるんだよとか、親御さんが文子さんの存在で何か希望を持ってくださったり、何か次のステップ目標を持つきっかけになったらいいなと思いますね」