去年2月、石巻市で覚醒剤のようなものを譲り受けたとして、すでに有罪判決を受けている60代の男性について、仙台地方検察庁は譲り受けたのが別の男だったとして仙台地方裁判所に再審を請求しました。

この事件は、去年2月、石巻市内で売人の20代の男から覚醒剤のようなものを譲り受けたほか、覚醒剤を使用したとして石巻市の60代の男性が懲役2年6ヵ月、執行猶予5年の有罪判決を受けたものです。

しかし、その後の捜査で覚醒剤のようなものを譲り受けたのは別人で、青葉区に住む30代の無職の男だったことが分かったということです。

このため仙台地方検察庁は覚醒剤のようなものを譲り受けた罪については無罪を言い渡すべきだとして仙台地裁に再審を請求しました。

仙台地検は「証拠の精査が十分ではなく犯罪を犯していない人を起訴したことは問題があった」とコメントしています。

なお、仙台地検は31日、覚醒剤のようなものを譲り受けた罪で青葉区に住む30代の無職の男を起訴しました。