東北電力が今年度通期の業績予想を発表し、連結経常利益が2000億円の黒字と過去最高益を更新する見通しを示しました。
東北電力 樋口康二郎社長:
「(経常利益は)前年度から3992億円増の2000億円程度の利益になる見通し。これにより通期としても4年ぶりの増収増益を想定しています」

東北電力は31日、2024年3月期の業績予想を発表しました。それによりますと、昨年度は1992億円の赤字でしたが、電気料金全般の見直しで収益が増えたことや高効率の火力発電所の運転開始で燃料消費量が抑制されたことなどにより、経常利益が2000億程度の黒字と過去最高益を更新する見通しだということです。
また、今年4月から6月までの第一四半期の経常利益は1130億円となり、第一四半期としては2年ぶりの黒字に浮上しました。
東北電力の樋口社長は、「予期せぬ自然災害や近年の急激な燃料価格の変動を考慮すると依然として、厳しい財務状況」として「引き続き電力需給の最適化を図りたい」と話しました。