今年5月、宮城県栗原市の東北道でバスにトラックが追突し4人が死傷する事故がありました。当時バスは、路肩付近に停車し死亡した3人は車の外にいたことがわかっています。日本自動車連盟、JAFは、高速道路で車の外に出る危険について疑似体験できるVR動画を作成し注意を呼びかけています。

仙台市若林区のJAF宮城支部。広報担当の三部司さんと一緒にVR動画を視聴しました。動画は5年前にJAFが製作しました。

増子華子キャスター:
「ではVRで体験してみます。お願します」
JAF宮城支部広報担当 三部司さん:
「はい再生します」

トラブルで路肩に停車し車外に出たという想定です。すぐそばを車が猛スピードで通り過ぎていきます。

増子華子キャスター:
「追い越し車線側の車でも怖いですね。トラック近い!怖い。吸い込まれそうです」

ドライバーの視点から疑似体験できる動画もあります。

車が通り過ぎる「お!」前を走るトラックの陰から突然、人が目の前に現れました。

視界が悪くなる夜間は、路上にいる人を事前に発見するのはさらに難しくなります。「おーあぶねえ」

今年5月、栗原市の東北道下り線で起きた事故ではエンジントラブルで路肩付近に停車したバスにトラックが追突。車の外にいた3人が死亡しトラックの運転手が大けがをしました。

三部さんは、「トラブルで停車した際は、まずは後続車に注意を促してほしい」と話します。

JAF宮城支部広報担当 三部司さん:
「ハザードランプを点灯させ路肩や広い場所までできるだけ移動してください。そのあとは同乗者を安全な場所に誘導し三角板を置いて後続車に注意を促してください。高速道路上は大変危険なので、万が一トラブルがあったら慌てずに道路管理者に連絡をして救援を待ってほしい」

三部さんは、「何よりも走行中にトラブルが起きないようにすることが重要」と話していて特にお盆休み前の車の安全点検を呼びかけています。

今回のVR動画は、開通前の高速道路で管理会社の協力のもと人形を使って撮影されました。JAFのホームページでも視聴できます。そしてこちらは、去年のお盆期間中、JAFロードサービスが高速道路上のトラブルで出動した理由の順位です。

最も多かったのは「タイヤのパンクやエアー不足」で全体の4割を占めたということです。2位は燃料切れ、3位が事故、4位が過放電バッテリーなどとなっていて、走行前の点検を徹底することで未然に防げるものがほとんどです。