秋の味覚、サンマ、今シーズンも「不漁」の予想です。今シーズンの漁の予測が発表され、過去最低の水揚げとなった去年と同様、低水準で推移する見通しとなりました。

これは、宮城県石巻市で開かれた漁業関係者の会議で、県の担当者が報告したものです。それによりますと、水産庁が、6月から北海道の東沖で行なった調査では、今年のサンマの推定分布量は94万トンとなり、過去最低の不漁となった去年の117万トンを下回りました。ただ、漁獲の主体となる1歳魚の割合が高いことから、去年を大きく下回ることはないと考えられていますが、今年も「不漁」という予測です。

水産加工会社:
「自分の会社はサンマの扱いが多かったので、非常に危機感が強く、毎年胸が痛い頭が痛い状況が続いている」

サンマ漁を巡っては、2019年以降、記録的な不漁が続いています。今シーズンも去年と同様、三陸沖での漁場の形成はなく、はるか沖合いの「公海」を中心に漁が行なわれる見通しです。