■MLB パドレス 4ー0 レンジャーズ(日本時間30日、ペトコ・パーク)

パドレス・ダルビッシュ有(36)が本拠地でのレンジャーズ戦に登板。日本人メジャー最多タイの29球団勝利、日米通算200勝まであと「4」に迫る好投、6回、92球を投げ9奪三振の無失点で今季8勝目(7敗)を挙げた。

日米通算200勝まであと「5」と迫ったダルビッシュ、メジャー12年目で未だ勝利していない古巣のレンジャーズと対戦。立ち上がりシンカー、スライダー共にコントロールが定まらず、先頭打者から2者連続四球とピンチを背負った。1死一、二塁で迎えるはア・リーグ打点王を大谷と争っている4番・A.ガルシア(30)、カウント3-2から外角低め152キロのシンカーで見逃し三振、5番・J.ヤン(25)は154キロのストレートで空振り三振とイニング途中でコントロールを修正し無失点に押さえた。

2回には先頭打者に2ベースを打たれまたも得点圏に走者を背負ったが7番・M.ガーバー(32)を124キロのカーブで空振り三振、続く8番・S.ハフ(25)は153キロのストレートで見逃し三振、2死二、三塁の場面では1番・M.セミエン(32)は151キロのシンカーで見逃し三振、ピンチを背負っても慌てず3つのアウトを違う球種で奪う好投を見せた。

2回までに8種類の球種(ストレート・シンカー・スライダー・スイーパー・ナックルカーブ・カーブ・カットボール・スプリット)を使ってレンジャーズ打線を翻弄、打者に球種を絞らせず、追い込んでからも勝負球を替えて打ち取っていった。3回以降は走者を1人も許さず5回までに76球。

来月8月16日には37歳を迎えるベテランが力投、6回には3番・N.ロウ(28)を152キロのシンカーで、5番・ヤンは154キロのストレートで見逃し三振を奪うと、マウンドでガッツポーズを見せて雄叫びをあげた。

ダルビッシュは6回を投げ92球、被安打3、奪三振9、四死球2、失点0の好投で今季8勝目、メジャー12年目でレンジャーズ戦初勝利となり、野茂英雄、黒田博樹に並ぶ日本人選手最多タイの29球団勝利となった。残すはオリオールズのみ、来月中旬にオリオールズ戦が組まれておりローテンションが合えば今季中のメジャー全球団勝利も可能となった。6月4日以来、約2か月ぶりの本拠地勝利で日米通算200勝まであと「4」と迫った。