いわき市には、少人数の特徴を生かした小中一貫校があり、27日入学希望者の対象とした見学会が行われました。

いわき市の三和小中学校は、市内に在住していれば通学区域に関係なくどこからでも通える小規模特認制度の学校です。

現在、学校には、113人の児童と生徒が在籍していて、このうち約6%にあたる7人が地区外から通学しています。

27日は、見学会が開かれ入学を検討している4世帯が、学校が力を入れるふるさと教育の和太鼓練習などを見学し、学校の雰囲気を確かめました。

三和地区外から見学に来た家族「長男とかがほかの学校がどういうところがあるのかが気になり見学したいという形で参加した」

三和地区外から見学に来た家族「教師と生徒という関係で楽しそうに遊んでいるのを見てこの学校はいい学校だと思った」

三和小中学校では、今年10月から来年度の入学を募集するということです。

三和小中学校が利用する小規模特認制度は、学校選択制の一つで、この学校では、2021年から制度を導入しています。

この制度には、次のような特徴があります。まず、少人数を生かしてきめ細やかな教育を行うことができることです。

三和小中学校の場合、児童と生徒・113人に対して、教員が23人いるため、単純計算すると子ども5人あたり教員1人の割合になります。これにより、大規模な学校と比べて1人の児童や生徒に対してより手厚い指導を行うことができます。

もう一つの大きな特徴は、地域の自然や伝統を教育の一つの柱としていることです。自然豊かな三和地区で、野菜の栽培や森林学習のほか、太鼓のように伝統文化の学習などを「ふるさと教育」として学んでいます。

この制度を利用する学校では、前の学校になじめず不登校になった子どもが、登校できるようになった例も多くあるということで、学校を選ぶ際の一つの選択肢として考えるのも良いのではないでしょうか。